2023年10月9日
文七元結物語 を見ました (2023.10 歌舞伎座)
文七元結を見ている時、廓を不機嫌な所と思って見たことがなかった。 菊五郎の文七元結は機嫌のいいお芝居なのだ。(不機嫌というか無表情な女将さんはいた。玉三郎さんのとき。) 今月の文七元結物語の始まりになる廓は若干不機嫌だ。 國矢さんの藤助が怖い。 女将さんは、いつも眉をひそめていて、したたかで、しかし長兵衛には見かねて意見するような所のある女将さん。孝太郎さんだが一瞬秀太郎さんを思い出したりもした。 この役はいい役になったように思う。 見て一晩を経て、元の文七元結の芝居は長兵衛の視点だったことに気づく。 忙し……