Monthly Archive: 2001年2月

歌舞伎座 板東三津五郎襲名(の菊五郎) (2001.1, 2001.2)

2001.1.20 歌舞伎座 板東三津五郎襲名 夜の部 曾我の対面 八十助改め三津五郎の曾我五郎、菊五郎の十郎。 豪華スター勢揃い。(…それ以外に書きようがない) 劇評では、そろって、五郎の「正しさ」というか、基本がしっかりできていてこその、この五郎、というあたりを誉めている。 私は、その辺がわかるほどの目はない。よくわからない。 十郎は、はやる五郎をとにかく制止する役。 手をぴんと五郎の前に伸ばし、いやいや、いかぬ、待つのだ、というふりでちいさく首を振り、横目で制止する。 その目がすごく菊五郎。 口上 1……

2000.12.23 国立劇場12月歌舞伎公演 富岡恋山開(二人新兵衛)

2000.12.23 国立劇場12月歌舞伎公演 通し狂言 富岡恋山開(二人新兵衛) 玉屋新兵衛/尾上菊五郎、出村新兵衛/中村富十郎、小女郎/中村時蔵、鵜飼九十郎/中村信二郎おえん/尾上菊之助、茨の藤兵衛/市川団蔵、産毛の金太郎/尾上辰之助 、ひつじのなかみは、尾上音吉。 通しの長ーい芝居。 二人の新兵衛に菊五郎、富十郎。 菊五郎・新兵衛の主筋にして恋人役が時蔵。その兄に信二郎。 菊五郎・新兵衛のいいなずけが菊之助。 富十郎・新兵衛と菊五郎・新兵衛の恋の鞘当てが中心となるのかと思いきや、そこはわりと印象に残り……

らくだ | 「吉例顔見世大歌舞伎」2000.11 歌舞伎座

「吉例顔見世大歌舞伎」2000.11 歌舞伎座歌舞伎座2000年 初日11.1, 楽 11.25昼の部 11:00-梶原平三誉石切,鴛鴦襖恋睦,沓手鳥弧城落月,乗合船惠方萬歳夜の部 16:30-ひらかな盛衰記,忍夜恋曲者,らくだ 2000.11.11 歌舞伎座#この文章は、まささんのWebサイトに寄稿したものに加筆・修正しました。 らくだ 駱駝の馬太郎(変な名前だ。演ずるは団蔵)が河豚にあたって死んでしまい、友達の遊び人半次が形ばかりのお弔い。そこへ屑屋の久六が通りかかる。久さんは駱駝とはまんざら知らぬ仲で……