2002.7.7 国立劇場 第六十一回 歌舞伎鑑賞教室
2002.7.7 国立劇場 第六十一回 歌舞伎鑑賞教室 仮名手本忠臣蔵、五段目、六段目を上方演出にて。見栄えのための入れごとをばっさり切っていて合理的。 勘平を扇雀、おかるを孝太郎。 これは拾いものだった。五段目のあたりちょっと決まりが甘いなあと思ったりするが、六段目は面白い。独特のほいほいしたテンポがあり、かほどせっぱ詰まったところでも五人を包む空気に一歩引いた滑稽さが漂う。女衒源六(嵐橘三郎)べりーぐーでございます。 扇雀はミニ鴈治郎のよう。この困った男が勘平であるという説得力(つまり人間造形というとこ……