歌舞伎

「吉例顔見世大歌舞伎」2000.11 歌舞伎座

歌舞伎座
2000年 初日11.1, 楽 11.25
昼の部 11:00-
梶原平三誉石切,鴛鴦襖恋睦,沓手鳥弧城落月,乗合船惠方萬歳
夜の部 16:30-
ひらかな盛衰記,忍夜恋曲者,らくだ

2000.11.11 歌舞伎座
#この文章は、まささんのWebサイトに寄稿したものに加筆・修正しました。

らくだ

駱駝の馬太郎(変な名前だ。演ずるは団蔵)が河豚にあたって死んでしまい、友達の遊び人半次が形ばかりのお弔い。そこへ屑屋の久六が通りかかる。久さんは駱駝とはまんざら知らぬ仲でもない。 半次は気の弱そうな久六に、大家から弔い金をとってこい、ことわったら死体にかんかんのうを踊らせると脅せ、と差し向けるが、大家はくせ者。だが、そこでひきさがる半次じゃない。ほんとに駱駝を久六に背負わせ、大家宅へGO。まんまと酒と煮染めをせしめて駱駝宅で酒盛り。ところが酒が入った久六は……というような芝居。

三回拝見。 11日の芝居は、前に見たときよりも笑えるようになっていると思いました。
この芝居のいかんところは、やはり、落ちの弱さ。一回目見たとき、こんなと ころでおわるの?と肩透かしを食らいました。
11日は二回目でしたが、ここで 終わるなとわかっていたので、あっ、漬物桶がオチだったのかっ!そうかそう か。やっとわかったさ。という気分。
あと、遊び人の半次(八十助)と久六(菊五郎)の力関係が、あまりビジュア ルに納得できないところがあります。半次、もっとこわそうなほうがいいなあ。 これ、配役逆だったらどうだろうな、などと考えていました。

菊五郎ダンナ。一回目に見たときは、いくらつくっても男前は隠せねえ、系の顔が見えていて、 それがまた、「半次よりこいつの方が上手(うわて)なんじゃないのか?」と 思わせてすこし邪魔だったのですが、二回目、三回目には、きたねえオヤジぶ りになっていました。
家財道具数え上げ長台詞は、この日はたしか成功してい たような気がする。
(ということは、私が見た他の日はかんでたわけです。(苦笑) がんばれ。おやぢ。)
死体を背負って、死体くんがしなだれかかるんで、顔を避け避けしながら待っているあたりが、ひとつの見せ場ですが、ここは、技でこなしているという感がないでもない。
ほんとうの見せ場は、酒を呑んだ後ではないかと思われます。ひとがかわる。この面白さを期待したいのですが、ここは短め。

菊之助が、半次の妹の役で一瞬でてきます。 言葉はああいう風でも、体はもう少し女らしくなんないかな。腰の位置が高い とか、足の長さを見せるとか、30年程前の「菊之助」(=菊五郎)に対する劇 評で見かけていましたが、こういうことだったんだなあ、と目で見て納得して しまいました。棒みたいなのね。 さらさらっとこなしていて、気持ち悪くないのはよいです。

大家さん夫婦はテンポのせいかな。すこしそらぞらしさを感じます。舞台が回 るときに塩を撒きながらへなへな腰を抜かす奥さんがおかし。

まー、この舞台のスタアは、やっぱ團蔵・らくだの馬太郎ですねえ。 でかくて存在感のある無口な(あたりまえだ)死体。いいしごとしてますわー。
八十助本人が危惧してたとおり、らくだの後ろに立つと八十助見えないし。そこがま たおかしい。 この面白さは、前で没入して見た方が伝わります。些細なところにもぎゃー ぎゃー笑いながら見るのがシアワセだと思う。
ストーリーが面白いか、といったら、それはどうだろうなあ。


他の演目。

石切梶原

團ぱぱの梶原景時。梶原って、この芝居のどの時点で刀を手に入れようと思っ てたんだろうな。と、見終わってから妹に話す。 (そしたら、ネット上で同じことを考えていた人がいたのを見つけた。そう思うよね。やっぱり。) 全部こいつの策略だったらすごくやだなー。 前に見たときはそういうことは思わなかったけど。
俣野(正之助)が、やなやつで、やなやつで、やなやつ…なので、なんだかそ の雰囲気が場を支配してしまって。この梶原には、それをすかっと吹き飛ばす ほどの爽快さはないような。 時蔵の梢ちゃんは、あいかわらずかわいいですが、出てる間じゅうなにかを力 いっぱいアピールしてて、いや…今はじっとしててもいいわよ。とか、思って いました。

鴛鴦襖恋睦

鴈治郎の美しさ。ほっそりとして、前の月の国立劇場(小栗判官)よりも美し いように思えます。
菊五郎、鴈治郎、吉右衛門と並んで踊りますが、これが、役ではなくて、菊五郎、鴈治郎、吉右衛門、というふうに見えました。わたしは、菊五郎・吉右衛 門という組み合わせの時には、ときどきそういうことを感じます。今回はそこ に一人増えてしまった。
鳥になってからの方が面白いです。
菊五郎は、前月の御園座の女形を見たとき、ハリがないかも。ちょっとつかれ ているのかなあ、と感じていましたが、この役を見て、やっぱり疲れてるのか もなあ、と思ってしまいました。 ぴちぴちな鴈治郎と比べてしまったせいかもしれません。

孤城落月

冒頭の戦(いくさ)は、一度は見ておくべきもの、のうちに入ると思われます。
七之助の裸武者が、細い体で奮戦。 若い役者さんが、傷つき倒れゆく様子を演じることが、痛々しさを感じさせま す。
愛之助が、関東では女形が多いんだけど、今回は立ち役。かっこいいよね。
さて、この戦と、その後の城内の様子が、なんだか、つながらない。 なんで淀君がああなっているのか、ということが納得できない。そこを納得させるためのつなぎがこのお芝居には必要なのではないでしょうか。
幕切れも中途半端。秀頼(菊之助)が決断したこと、がこの芝居のラストの拍 子木にあたるわけで、その決断には、いまの10倍くらいの重さが感じられても よいくらいです。 菊之助はよくがんばっていると思うけど、それだけでは、このお芝居もちこたえられない。
菊五郎は、氏家内膳。昼夜通してどういうわけか最も菊五郎らしさを感じた役 です。 ただ、台詞が長いもんで、田之助・大野修理との論戦では、 ああああああ、台詞、かんでるかんでる、とやきもきしてしまいました。

乗合舟

たのしい踊りです。 芸者・孝太郎がかわいい。 辰之助もかわいいですが、ちょっとやっぱり、背が高いのが目立ってしまうな あ。
この踊りは華やかで救われる感じですが、それでも、昼の部全体のテンション の低さは回復できません。

逆櫓

あんまり何も考えないで見てたんで、ぼーっと過ぎてしまいましたが、よいお 芝居だと思いました。こんどは、吉右衛門だー、というふうに見えないもんね。
(芝居の見せ場「頭が高い」で、樋口が、あんた何様??、という奴になって  しまうのが、実は、嫌いなのですが、そういう芝居だから仕方ないですね。) 鴈治郎きれいです。
左團次の権四郎は、ちょっと恐すぎっていうか、出っ張り すぎなごつごつした感じがします。
今回は「遠見の樋口」がありました。かわいい。
最後の立ち回りは、ただただ、とんぼがえり辰巳を見てました。よく目立つなあ。彼は。

将門

これが、結構よくて。踊り中心なんですが、飽きもせずにじーっとながめてま した。
最初のところの、ろうそくでの面灯りも風情がありますね。
雀右衛門・如月は、ちょっとしたところが、ああ、女形というのはこういうも のなのねえ、と感じさせます。
それと、ぶっかえってからの滝夜叉姫が、こえーのよ。顔が。
あと、蛙ちゃん(蝦蟇)がかわいい。天竺徳兵衛のときには、大きすぎる舞台 を、のたのたともてあましていた蛙ちゃんでしたが、今回はしぐさのかわいさ が、なかなかフィットしていたと思います。 あれ?かわいくみえちゃだめなのか?

(2001.2.17 junjun)

歌舞伎

第三十六回吉例顔見世(2000年10月御園座)

御園座
初日 2000.10.1 楽 1000.10.25
観劇日 2000.10.7
※この文章はまささんの御意見版に寄稿したものに加筆したものです。


今年の御園座顔見世は、華やかで、あれもこれもと楽しい、 幕の内弁当のような演目がそろいました。 昼夜通し。1日見ると最初に見た演目を忘れてしまいます。
(^_^;;) しかも、どの順番でやったかなんて、昼夜記憶がごちゃ混ぜ。


(昼の部 )
一、ひらかな盛衰記
源太勘當
一幕
梶原源太景季 梅玉
腰元 千鳥 松江
梶原平次景高 歌昇
茶道珍斎 十蔵
横須賀軍内 芦燕
母 延寿 田之助 弟役の歌昇さんが、おかしー。 初役だそうですが、大きな子供のような役。はまっています。 千鳥、松江さん。かわいー。びびびびびーー。 田之助さんは武家の母役も似合います。 足の具合の関係で、御簾をおろす型にしたそうですが、心配です。 いつも思うけど、こういうでっかいお屋敷の、ものすごく奥ゆきのある背景画 には、本当に感心してしまいます。

二、色彩間苅豆 かさね
清元連中
腰元かさね 芝翫
百姓 与右衛門 実は久保田金五郎 吉右衛門 古風な趣きのある腰元かさね。(芝翫さん。) 逃げる男を霊力で引き寄せるところも、 ナマの女の、この恨みはらさでおくべきかー、というどろどろしたものよりも、 はかなく散ってしまった女がこの世に残した執着、という雰囲気でした。


三、ぢいさんばあさん
三場
美濃部伊織 團十郎
下嶋甚右衛門 團蔵
宮重久右衛門 辰之助
宮重久弥 新之助
久弥妻 きく 宗之助
戸谷主税 由次郎
石井民之進 十蔵
山田恵助 右之助
柳原小兵衛 家橘
伊織妻るん 菊五郎

團菊コンビでの再演になります。自然、前回と比べながら見てました。 菊五郎ばあさん…おっと、ばあさんになる前の若妻「るん」です。 夜の部の寺子屋に影響されているのかどうかわかりませんが以前にやったとき にくらべて控え目な感じになっています。

お化粧は、前のときは眉を書いてました? 今回は眉なしです。紫系の衣装。 若作りの印象にはならない反面、若々しいという感じにもならないです。 年齢不詳。

前回は、武家の出で、キャリアウーマンで、運命にもめげずに おばあさんになるまで勤め上げたえらい女性、というか、ああ、この人だから 耐えられたのね、という芯の強さを感じました。 今回は、えらい女性には違いないんですが、ふつうの女性が、運命のいたずら で、夫と離れ、子供を亡くし、ああ、やっと会えてよかったね、 …という印象を受けるのは、やはり前半の若いころの演じ方の違いでしょう。

座布団のシーンがありますね。若夫婦がならべておいた座布団 (を、さらに、じーさんがくっつけたもの)に ばーさんになった「るん」が座ってみる。 ここは、前は、にーっ、と歯を見せてわらって、笑いをとっていましたが 今回は、ふっ、と微笑む感じ。 もともと上品なばーさんだとは思ってましたが、さらに上品になりました。 最後のあたりちょっとこちらの耐久力が切れてくると、見るほうがつらくなり ます。じーさん、ばーさんのテンポというのはああいうものなのかもしれませ ん。

過ちの元になる下嶋は團蔵さん。さびしいやつ。こういう人間なんだというこ とが、この話の中では最もよく出ていたと思います。


(夜の部)
一、菅原伝授手習鑑寺子屋
一幕
舎人 松王丸 吉右衛門
女房 千代 菊五郎
源蔵女房 戸浪 松江
武部源蔵 梅玉
御台園生の前 芝翫

梅玉さんが、学校の先生ですねえ。年恰好が妙にちょうどいい。 こういう先生いそう。 よだれくりクンは、今回は納屋橋饅頭をご所望でした。

菊五郎さんは、松王丸の女房役。 梅玉さんとの立ち回りは、予想通り、かっこいー。 その後は、なんつーか、吉右衛門と菊五郎だなあ、と思いながら見てました。 あとは、上に着ていた衣装を脱ぐと白装束になるところ。 これも良かったです。

御台さまが芝翫さんです。たいへん立派な御台さまです。

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳
長唄囃子連中
武蔵坊弁慶 團十郎
源義経 辰之助
亀井六郎 家橘
片岡八郎 右之助
駿河次郎 十蔵
常陸坊海尊 芦燕
富樫左衛門 新之助

成田屋親子での弁慶・富樫ですが、見終わった印象は、團十郎さんの一人舞台 という感じでした。 問答のところでは、むりやり難癖をつける富樫に、余裕の弁慶。弁慶の勝ちと 決まっている勝負ということがすぐにわかってしまいます。

新之助・富樫で良かったのは、通してやることに決めて、くっと思い入れて、 それから退場する。ちょっとオーバーアクションのきらいはありますが、富樫 の気持ちが良く伝わってきます。よーわかりませんが、この先のほうが富樫は いい感じなのです。

辰之助さんの義経。出てきたときにぱっと広がる意外な美しさ(ごめん辰ちゃ ん)。そこだけもう一回見たい。 しかし、この義経は、待ってる間なんだか視界に入るんです。背が高いのでしょ うかねえ。


三、人情噺文七元結
二幕四場
左官長兵衛 菊五郎
女房 お兼 田之助
和泉屋手代 文七 新之助
長兵衛娘 お久 宗之助
角海老手代 藤助 松助
角海老女房 お駒 松江
和泉屋清兵衛 團十郎 

新之助文七の台詞回しが笑えます。タダのなよなよした男ではなく、そこはか となく押しが強いのです。落胆してるのか怒ってるのかよくわからない。
「あぁなぁたぁ」、って、いっしょに見に行った妹としばらく流行してしま いました。このテイストは文七そのものではないのだと思いますが、悪くない です。菊五郎・長兵衛ともよく噛み合っています。
そのほか、お兼さん、藤助さんと、いつもどおりです。
田之助さんのこけるのはすこし控え目だったかもしれませんけど、「屏風芸」(いま名付けた)には笑わせていただきました。
夫婦喧嘩。以前に「タコに耳」 (耳にタコの言い間違い)を聞いてしまったため、そこのとこだけ、見るほう が緊張してしまいます。
松助さんの藤助。いつ見てもええです。飽きません。
宗之助さんのお久。これも持ち役ですね。このテンポの遅さ。とてもあのお兼さんから生まれてきたとは思えません。これも好きですが、ちょっと飽きたの で何か違うことをやってくれないかな。 (リッチな役がなかなか来ないそうです。なんとなく面白いです。シンデレラ 役者)
菊五郎さんの長兵衛もいつもどおりの江戸っ子ぶり。「なんとかしなねえ工夫 はねえかなあ」「この人にやったんだ−っ」 あたりが好き。
もうちょっと長く見たいんですけどねえ。さくっと終わってしまうんで食い足 りないところがあります。
このお芝居が最後だと、幸せな気分で帰れてよいですね。

先日、妹が「ぢいさんばあさん」について、前の方がよかった、と言っていました。よそでははっきり書きませんでしたが、実は私もそう思っていました。
「るん」に張りのようなものが感じられない気がしました。
寺子屋の方は、 他の人の劇評に、夫婦っぽくなさが指摘されていて、ああそういうことだったのか、と、ちょっと疑問が解けたように思いました。
見ながら、菊五郎だな、吉右衛門だな、という風に見えていたのです。 で、じーーっと見つめながら、千代かわいそう、とかじゃなく、ああ梅幸さんに似てきたなあ、と思っていました。

今月(11月)の歌舞伎座にも、菊吉で踊りがひとつありますが 、やっぱり、菊五郎と吉右衛門のように見えます。(も一人いるので、トータルすると、菊五郎と、吉右衛門と、雁治郎だなあ、という感想になるわけですが。)この、溶けあわない感じは非常に気になります。味のしみこんでない煮物とか、1日目のカレーとか。

文七元結、は、ほんとうに幸せな気分になれてよいお芝居です。帰りに、御園座から帰る人たちを目当てに、別のことでチラシ配りをしたら、みな、思いのほかよくもらってくれました。みな、いい気分だったんじゃないかな。
この芝居、だいぶ慣れてしまってどうってことなくなってしまっている感があるのだけど、そこへ新鮮な風を吹き込むのは、いつも文七です。 今回は新之助。
最後に吉右衛門の鳶頭が出てきて、これがまた、なにもしないのにイイ役です。松助とならんでなんかやって欲しいとか思う。
この芝居の菊五郎については、安定していて、なじんでいて、あまりになじんでいるが為になにも感想が浮かびません。

(2000.11.16)

歌舞伎

団菊祭 五月大歌舞伎(2000.5)

歌舞伎座
初日2000.5.3, 千秋楽2000.5.27
観劇2000.5.13(夜の部), 5.19(都鳥幕見)

都鳥

傾城花子実は天狗小僧霧太郎実は吉田松若丸/菊五郎
按摩宵寝の丑市/左団次
男伊達葛飾十右衛門/八十助
吉田梅若丸/菊之助
班女の前/田之助
忍ぶの惣太実は山田六郎/団十郎

花子ちゃん

(花子ちゃん本人は「はなご」と発音してます。「ご」は鼻濁音。惣太は「そうだ」。人物・場面によって「はなこ」「そうた」の場合もあり、なんでだかよくわからん。)

おんなも学校卒業して何年かたってくるとですね、みんなで集まってたりするときに、ふと、「○○ちゃん、その手つきはおばちゃんよっ」みたいな瞬間があったりするわけです。「ヤッダー」ぱーんっ(肩をたたく)、みたいなね。
見かけじゃないんです。おばちゃん、というのはにじみ出るものです。
今月の花子ちゃんを見てて、ふとそんなことを思いました。あの、ほら、「ちゃっかりしたムスメ」と「ちゃっかりしたおばちゃん」ではおのずとニュアンスが、こう、ちがうわけよ。菊五郎さんは、声の調子のせいで、「おばちゃん」というよりは「おばさま」(微妙に違う)という感じですが、まあ、とにかく、この花子ちゃんが惣太さんちに駆け込んできて居座ってしまうそのいきさつが「ちゃっかり」以外のなにものでもないわけ。まずね、このおんな、わけわかりません。
そのわけわかんないところが、菊之助ちゃんだったら、この子いったい何?得体が知れないわ、って感じになるんだろうし、たぶん、時蔵さんとかだったら、ちゃっかりしたムスメ、なんだろうなと思う。しかし、菊五郎さんは、そのばたばたした感じがいかにもちゃっかりしたオバサマ。ああっ、そんなおばさんにだまされちゃってっ、とかいう。(ごめん。ごめんよ。両パパ。)

で、花子実は天狗小僧霧太郎、なのですが、男の霧太郎になるまえに、「お姫」(…と、丑市は呼んでる。風鈴お姫の発想?)という悪女の段階があります。

丑市と偶然出くわして、その場であうんの呼吸で美人局状態にもってゆき、目の見えない惣太を「その身請けの金はどこから出たんだよっ」となじるその場面に来るとアラ不思議。お姫の花子、きりりとなって数歳若返ります。「だますは女郎のあたりまえさあ」

私は、このキャラ、好きで、この女盗賊でもう一本見たいなあ、なんて思っちゃう。

弁天小僧を見てても、あんまりひでえやつだなあとは思わないのですが、この女はひどいやつだねっ。こんな酷いことしても悪いと思ってないもんね。でもいい。

最初に見たときは、惣太のうちを出たあと、盗んだものを入れた駕籠を持ってゆくのに、ええっ、あたしがかつぐのかい?、とかカマトトぶりを発揮して、またちゃっかりおばさん、に戻ってしまってましたが、後に見たときには、さっさと自分で駕籠のところに行って、おめぇかつぐのかい?と丑市に言わせ、「かついだことはないけどね」、で案の定よろっとよろけたりして、なかなかカワイイ。

次に花子さん(お姫ちゃん)が出てくるのは丑市の家で、「新米のおかみさーん」と呼ばれて、髪を結い直したからと手ぬぐいをかぶって登場です。

さっきの、惣太の家に丑市が来たら花子がいた、というときもそうなんだけど、「新しいおかみさん」「新米のおかみさん」というのが、うしろめたさもなくほいほいと言ってのけられます。そんなに出入りの激しかったものなのかね。

で、近所の衆と古女房がわりのお市を追い返した後で、丑市が「お姫…じゃなかった、カシラぁ」。

菊五郎のお姫、しゃんとなって辺りをうかがい、向き直ると、格好は女のまま風情が変わります。そして、第一声でドスのきいた男の声がでると、もう、観客どぉっ。

芝居がかった変身はなく、ただ座って酒を飲むだけですが、わけもなく男になっています。ところが丑市の「酒を飲んでる間女房と思って」、の一言を受けてさらりと女にもどる。この役は、女として普通に芝居する部分が長く、しかも男になったり女になったりをさらさらと繰り返すあたりに、オトコオンナ霧太郎の妙なリアリティーがあります。多分、彼は普段から男女つかいわけをへーきでやってる。弁天みたいに気合いで女になって、戻ったときに、ああせいせいした、ぱたぱた、なんてやったりはしないわけ。

さらにそのあと、丑市を寝せてしまったお姫の霧太郎、たちあがると、手ぬぐいをさっととります。現れるのは若衆。静寂のなか研いでおいた包丁をあんどんの明かりで改め……。

このシーンのなんと締まること。息をのみ、もっともどきんとする瞬間。ああっ、信じてよかった菊五郎っ。みたいな。(なんだそりゃ)

さらにさらに、彼は松若丸であることをあかしたのち、惣太とたちまわり。「何故主(しゅう)に刃向かうか!」のところでは悪党ではなく、大名の若さまになっています。(なぜか、この人は化けるたびに若くなり、このあたりでは、花子より10歳ばかり若くなってるのではないかという風情。ほとんど十代の雰囲気)

事情を聞き、惣太(山田六郎)の介錯をし、涙を拭うと、もう一度悪党に立ち返る松若丸。

黒い着物にきりりと着替え、捕り手をあしらう。もうここまでくると、全員松若丸に惚れてますね。ええもう。ははぁおみそれしましたー状態。

よくまあ、こんな芝居を考えついたもんですが、こんなおもしれー芝居が昭和57年(1982)からかかってないなんていうのも不思議です。

ところで、ここでは花子ちゃんの話をしてきましたが、芝居的には前半が少し長くて単調です。

かつ、最後がすごすぎるので、見た後、最後のことしか覚えてないという副作用があります。

惣太はいったいなんだったんだ…。

はっきりいって、一回見ただけでは、なにがなんやらよくわからない。解説も読んで、もういちど臨んで初めて、この「はなし」の綾が見えてくるという、そういう芝居です。


追:ほんとうはもう一日幕見に行っています。しかし、その日は舞台が非常にぎくしゃくしていて、田之助センセの足も心配、パパ成田屋のセリフも心配、さらにしゃれにならないことに「いまでもおとこに(と言いかけてあわてて)おんなにみえるかえ」と言ってしまうパパ音羽屋っ。…くー。なかったことにしてあげてもいい。(2000.5.23 junjun)


追2:楽の日、前の幕から菊五郎は楽しそうだった。惣太の家から出るところで、おっとっととこけかけ、にこにこわらっていた。

松若丸は、最後の立ち回りの最中、飯を食うのである。(余談:あるサイトに松若丸は無事にご飯を食べられるのでしょうか、と書かれていた。そうくるか。いや、たいていは無事に食べておるようです。)お膳が運ばれてきたときからすでに、うぷぷのていでわらっちゃっている菊五郎。

あらかじめ買ってこさせておいた辛子めんたい。おまんま(…の立ち回り)のおかずに、カワイイカワイイお弟子に食わせてやろうと、彼はそんなことを考えておった。…らしい。
そんな高級な食い物をご褒美にあげるとは、なーんていい人なんでしょう。(んなわけない。)

だが、本人も辛かったらしく、ラスト、首だけ右(向かって右)の方を向いて、あくびのように手のひらをかざし「はーっ」(辛い?)と息を吐いたあと「茶だ」と差し出した茶碗にはまだ白いご飯がたんと残っていたのでありました。

(2000.6.5 junjun)

劇伴, 空音堂

空想音楽堂の原稿から「『いねむり紋蔵』 サウンドトラックレビュー」

「空想音楽堂かわら版」は、1999年4月18日から2000年3月25日まで配信されていたメールマガジンです。
そのときの原稿です。 Vol.002(1999/5/2発行)用。
公開日時(1999/4/24)は、この原稿を提出したメールの日付です。(2010/11/14 junjun)


============ひとこと説明
1998年4月から9月までNHKで金曜時代劇として放映された「物書同心いねむり紋
蔵」のサウンドトラック。

============本文
主題歌は、河島英五の「元気だしてゆこう」だが、本CDには歌もアレンジ曲も
含まれていない。つまり倉本裕基オリジナルの劇伴でまるまる構成されているCD。
各曲の解説も倉本裕基本人。

木管とストリングスが中心で、それに、やわらかな音色のフレンチホルンやピ
アノが加わる。ゆったりとした、やさしい音楽である。
最近、時代劇の世界では、こういう雰囲気の音楽がはやっているんじゃないか
と思う。『剣客商売』や『新・御宿かわせみ』がそうだ。ことさらに日本的でも
なく、悪をやっつける勇ましい音楽でもない。土の上にやわらかに降りそそぐ陽
光、といった雰囲気の音楽。実際、時代劇全体の方向が、正義の味方を描いたも
のから、江戸庶民の生活を描いたものへと移りつつある。音楽もまたそれにあわ
せて変わっているのだろう。

解説で「江戸のテーマ」と呼ばれている主題は、すこし民族的で田園風景を連
想させる。「花のお江戸の賑わい」という曲では、このテーマを、「たたった、
たたった」という馬の歩みのようなリズムに乗せている。「江戸」という題名に
反して、なぜか、水車のあるような田舎を歩いている気分になる。
「桜吹雪く情景」はきらきらとちりばめられたピアノが、舞い降りる雪のよう
だ。こちらは、現代劇に流しても何の違和感もない、透明な印象。
スペースの都合で、ごく一部の曲しか紹介できないのだが、全体としては日本
の春。あるいは、四季がめぐってまた春がやってくる、そんなあたたかな印象を
残すCDである。
(junjun)

============データ
『物書同心 いねむり紋蔵』(1998)
音楽:倉本裕基

Original Soundtrack
【NHK金曜時代劇 物書同心 いねむり紋蔵】CD:TY:TYCY-5618
(東芝EMI  TYCY-5618 2,548円(本体 2,427円)(制作:ユーメックス))

主題歌
「元気だしてゆこう」(『物書同心 いねむり紋蔵』OP)
作詞・作曲・歌:河島英五

【元気だしてゆこう】SCD:SM:SRDL-4508
(シングルCD ソニーミュージック・エンタテイメント SRDL-4508 1,020円)

宮内洋, 役者

宮内洋のやぐら (Junjun’s Memorial Park から)

1998年頃に古いサイトで書いたものです。 こういう遊びが好きです。リンクなどは当時のものです。(2010/11/14 junjun)


宮内洋のやぐら


宮内チャンネル全日無料放映

本コンテンツはここへの勝手に協賛企画です。

番組表

ご注意:このコンテンツはフィクションです。実際にはこんなテレビはないからね。


あさ


5:00 はやおきカラテ教室 講師:風見志郎 ゲスト:せがた三四郎
6:00 [N]
7:30 仮面ライダーV3[再]
8:00 けろりんぱ
9:00 旅はみちづれ
  新命明思い出のみちのく路を飛ぶ
10:00 暴れん坊将軍[再]
  松平健
11:00 [N]
11:45 お昼のヒーローTV
  後楽園イベント中継ほか


ひる


1:00 愛の劇場 父よ母よ妹よ
  風見志郎、珠純子ほか
1:15 お手軽クッキング
  「ザリガーナのフライイタリア風」
1:30 洋の部屋
  「地球の服装がお気に入り・アラン」
2:00 テレビショッピング
  手袋収納付き上着/本物そっくりブルーチェリー
3:00 怒れ!正義のワイドショー
  父を捜して!鉄仮面の少女/たわし健康法
  ダッカー残党があなたの町にも!? ほか
4:00 キーハンター[再]
5:00 ゴレンジャー[再]
5:30 魔法のズバットちゃん
  「スターは大変」


よる


6:00 [N]
  正木本部長に聞く ほか
6:30 (新)変幻魔神ガラリン
  「100枚のおふだ」
7:00 早川健に挑戦
  天才靴磨き少年登場。出るか100万円。
8:00 怪傑!頭馬党丸
  「奪われた愛馬!」

よい子は寝る時間です。おやすみなさい。

8:55 [天]/今日のGメン2001
9:00 Gメン2001
  「Gメン対香港のカラテ偽ブランド商」 9:55 世界のヒーローたち
10:00 ニューススタジオTEN
11:30 超人BIG1
12:00 演歌の地平線


みどころ
「洋の部屋」ひる1:30
来日している宇宙刑事アランさんに、日本の印象などを聞く。
アランさんは西部劇のテンガロンハットがお気に入りで、わざわざ地球に着く前に作っておいたのだが、地球ではだれもかぶっていなくてがっかりしたという。しかし日本のヒーローがかぶっているのを見てヒーローの象徴として生き続けるテンガロンハットに感動したと話す。

「Gメン2001」よる9:00
大量に見つかった偽ブランド品の出所を確かめるため香港に向かった島谷だが、とつぜん大男に襲われる。

【試写室】
<新番組> 「変幻魔神ガラリン」よる6:30
大きな地震の次の日、小学5年生の洋が遊び場の空き地に入っていくと、そこには大きな穴があいていた。
穴の中には壁画があり様々な服装の人物が描かれていた。洋がおそるおそる触れると、虹色の竜巻が起こり、壁画は消えてしまう。その夜夢の中に王女ガランダと名乗る少女が現れ、魔神ガラリンの百変化の姿が町中に散らばってしまったという。彼はいいことでも悪いことでも頼まれれば引き受けてしまうため悪事の道具に使われることのないよう神官によって封印されていたのだ。そして、再び魔神を封じることの出来るのは封印をといた洋だけだという。洋は100枚のおふだを持って魔神を捜しに出かける。
一方どこかにいる本当の主人を探すためにあの手この手で町の人にアピールする魔神だが、強い願望を持った人にしか彼の姿は見えないので、だれも見つけてくれず途方に暮れる。そこに声をかけてきたのは市会議員だった。彼の夢は市長になることだった。


今日も宮内チャンネルをご覧いただきありがとうございました。
本日の放送を終わらせていただきます。 火の元に注意してお休みください。


語るミヤウチ

私が最初にウェブページを作ろうとしたとき、宮内洋、は当然(?)メインコンテンツ候補に入っていたが、もはや、毎日、新聞をひっくり返して出演作をチェックしたり、毎週ちゃんとテレビを見たり、次の月の演劇界(雑誌である)を見て、くーーぅっ、こんな舞台にも出ていたかー、と悔しがったりするライフスタイルを実行するには体力なさ過ぎ、だったのでやめておいた。
でも、未練があったので、なにか企画ができんかなと考えたのが、 宮内洋の過去のインタビューに、どのネタがどんな頻度で登場するかの統計、である。
ネタ、と書いた。彼はその履歴がら、昭和40-50年代の特撮ヒーローを演じていた頃のことをインタビューされることが多い。その筋では伝説的な存在なので、何回も同じようなインタビューを受ける。彼はそれに快く応じる。かわりばえのしない質問をする方もする方だが、答える宮内師匠がまた同じことを同じように話す。
「当時気をつけていたことはなんですか?」
「横断歩道を渡る。立ちションはしない。タバコはロケバスの中でしゃがんで吸う」
これは、彼のインタビューで高頻度に登場する話題である。いわば、彼の持ちネタなのだ。はじめて読むものは、へええ、と思い、昔から知っているものは、おお相変わらずの宮内節だぜ、と思うフレーズである。
彼のインタビューも、なんか、だんだん芸のうち、になってきた感がありお馴染みのネタを無難にまとめる一方で、「ヒーローに家庭はない!」とかとんでもねーことを言って楽しませてくれている。だが、知られざる秘話、を聞きたいのも人情。
そこで、彼の語ってきたことリストを作っておいて、それを見たインタビュアーがこれに類しない質問をしてくれたら、もっと我々の知らないことがわかるじゃないか。
今まで、どこでどんなことをしゃべってきたかもわかって、新しいファンにもうれしいし一石二鳥だぜ、というのが、私の頭でくすぶっている企画なのだ。
残念ながら、今、時代劇サイトの運営で手一杯なので、実現にはいたっていない。
これを見た人で、その企画もらった、という人がいたら連絡を頂戴。喜んでさしあげます。条件は特にないけどWWW上で見られるようにしてアドレスを教えてくれればおっけー。
あんまり誰もいなかったらやっぱし自分でやるー、といいだすかもしれませんが。


Last modified: Thu Jun 4 17:07:06 1998

ネット

ネットニュースひろいよみ(1998年の記事から)

1998年当時に書いていた文章です。リンクなどは全てその当時の情報です。ご了承ください。(2010/11/14 junjun)


ほとんど食べ物とテレビのことしか読んでません。

fjから

などと書いておくと、「fjというのは from Japan のことであるから、 From from Japan となっておかしい」といったフォローが来るのが fj というところである。
→よそのページ
KISHI-fj Homepage
で fj について知る。
ネットニュースは面白いです。適切なニューズグループを選択して話題を持ち出せば、その情報収集力はときとしてWebサイトをしのぐと思う。でも世間話のつもりでいきなり参加すると、不幸な目に遭うこともあるし、人に迷惑をかけることもある。予備知識は仕入れておきましょう。

流儀 (fj.rec.food)

要するに、どうやって食うか。fj.rec.food において、ときどき沸いてはさーっと消えていく話題。
読んで日の浅い人は、これなら参加できると飛びついてしまうらしく、めいめいが自分の流儀を語るだけ語って終わる。だれも、それをまとめて保存したりしないので、ほとぼりが冷めた頃、また不死鳥のようによみがえる。大学に入りたての頃、居酒屋でこういう話題になると妙に盛り上がったのを思い出す。ノリは同じだ。
しかし、ネットニュースだと、知らない人が言いたいことを言って帰っていったようになってちょっと空虚。こういう話はやっぱり、顔の見える席で話題に困ったときに持ち出す方が有益、という気もする。

納豆

なんでかわかんないけど、納豆をどうやって食べるかという話題はよく出ます。
納豆チャーハンはおいしいらしい。

目玉焼き

何かけて食べるか。
わたしは、どうやって焼くかのほうが知りたい。
目玉焼きを焼くのは下手だ。

雑煮

季節ネタ。ただしこの話題を出したくなったら fj.life.hometown へ行った方がよろしい。

貝の味噌汁

これはヒット。味噌汁の中の貝の身を食うか食わないかという。
一瞬(2日)のうちに20個くらいのフォローがついた。
結果は、全員「食う」。
出しがらだから食うもんではない、という意見を知っていても食べる。
みんな、好きなんだけど身がとれないから苦労したり、お行儀を気にする席では食べないで我慢したりしているよう。
わたし?当然食べます。

大量にもらってしまいました(fj.rec.food)

「小豆を大量にもらってしまいました。」「いらないならください。」
あまり縁のないものをもらってしまい、どう調理していいか分からなくて、fj.rec.food にかけ込む人は結構いる。
くれた人に聞いたらどうかと思うんだけど、「○○と○○と○○は試したのですが、まだ大量に余っています。」という人も。
ネットニュースって、即時に答えが返ってくるような性格のものではないので、待ってるうちに悪くならないだろうか、と読んでいる方が気をもんでしまう。

飲み物(fj.rec.drink)

まずい飲み物

こんな不味いモノがあったなんて、と3ヶ月に1回くらいは「メッコール」が登場。こういうのって、気づくと書きたくなってしまうのね。きっと。
ほかに常連は、タヒボ、すいかソーダなど。
もうないけどサスケ、維力も語り継がれている。
結構ファンがいるのは、Dr.ペッパー、ルートビア。Dr.ペッパーどこかで売ってませんか、という声はときどき見る。
まずいものじゃないけど、「カルピコってありましたよね。」「海外ではカルピスをその名前で売ってる」「カルピスは、英語ではカウピスと聞こえてうんぬんかんぬん」「日本では炭酸入りで売っていた」という一連の話もときどきもちあがる。
毎回同じ展開をするのが不思議。

おいしい飲み物(酒とワイン以外)

おいしい飲み物の話題はコーヒーか紅茶が多い。
「おいしい紅茶を飲ませる店を教えてください」に「うちで入れる方がおいしいですよ」と応酬されたりする。

大判焼をなんと呼ぶか(fj.life.hometown)

それまで、いろんなニューズグループで、話が脱線し、「うちの地域ではこうだった」というネタに発展してどんどん話が長くなるというようなことがあったのを、一手に引き受けることになったニューズグループが fj.life.hometown。
ここは、「うちではこうだった」が本筋なので雑煮の話がおおっぴらに出来る。
たまに、地域別にまとめられた資料が出ることがある。
斬新だったのは「やこてんマップ」。柔らかいカラーボールらしい…。
富山以外どこでもそんな名前で呼んでいないのに堂々と「やこてんマップ」というところがなんともいえない。
よく出る話題は、「どれにしようかな」「方言」「大判焼(今川焼)」。
季節ネタとして、「雪投げ」「ババへら」「雑煮」。

「うろおぼえ」に新手登場

fjをあるいていると、「うるおぼえなので」と書いて「うろおぼえでしょ」と突っ込まれている人をときどき見かけるが、今日は新しいのを見た。
「裏覚え」
漢字まで使っているのが泣かせる。なにかいってあげたいがそっとしておいた方がよいような気もする。

ルービックキューブの解き方(fj.rec.misc)

こういう、目で見なければわからなそうなものを質問する人がいるのだが、それを言葉で説明する人もいるのだからすごい。ほかに、鉛筆の回し方とか。