はてなブログというのができたので

クローズドβだというので、ついとびついてしまいましたが、 タイトルと本文しかない。 これ、昔、TCUPの掲示板を自分専用にして毎日なにか書いていた人いたけど、あの感じなんじゃないのかしら。 あるいは、遠い昔にgeocitiesにできた日記オプション。 当時はWEBページに書くことで発信していたので、何に使ったらいいかわからなくて、仕事の文句を書いて封印した覚えがあるけど。ほんとに使わなかったな、あれ。 日々の日記をfacebookとかツイッターに書けるかというと、正直知り合いから反応が帰ってくると予想されて……

SBヤマト 実ハ 宇宙戦艦ヤマト のこと

Space Battle Ship ヤマト を見てきました。 説得力のかけらもない禅問答のような敵側の設定(しかもスタートレックから借りてきたみたいな)は、お話にならないので無視するとして、 記憶の中に残るヤマト(さらヤマも含め)のかけらを絵にしてみたところに関しては良くできていたと思います。赤い地球の絵をみたら、ストーリーとか関係なく、ぐっと来ます。じんわり泣きそうになりました。そういう世代です。 山本なんか、多分、ああやって死ぬためにキャスティングされたんではないかと思うし。 しかし、薄い薄い展開に、1……

メモ(2010.3 歌舞伎座さよなら公演 菅原伝授手習鑑 筆法伝授・弁天娘女男白浪)

筆法伝授。 管承相(仁左衛門)しゃんとしてかこいい。(ミーハー)源蔵(梅玉)や梅王もこの幕から見ると、いい役だなあ。魁春(御台所)さんが、台詞がぶつ切りなのが気になる。芝雀は負い目のある武家女房で、合っている。 浜松屋、菊十郎の狼は変わらず。菊五郎の芝居はたっぷりめ。客は受けてた。お嬢様の贔屓当ての後で、橘太郎の番頭に菊五郎が、番頭さんの贔屓はと聞いて、番頭が橘太郎と答えるやりとり有り。吉右衛門の南郷が、雰囲気や間合いはちんぴらぽくなくて良いのに、台詞がいいかげん。名乗りのときのキセルを使った振り(ひっさら……

弁天小僧 ~少年は変わりゆく~ (1998-2008)

弁天小僧 青砥稿花紅彩画 ~少年は変わりゆく~ こぇーよ新ちゃん 1998.3 国立劇場。 新之助さんの弁天小僧に、男寅さんの南郷。 面白いコンビでした。 男とばれてから、弁天と南郷が二人で勝手にあれこれあれこれやりとりしてるのを店の衆が唖然と見ているというシーン。これが独特。 まるで電車の中で、まわりのことなどなにも気にせずケータイの取りっこをしながらふざけあっている高校男子生徒のよう。(髪は染めて、ピアス、で、制服のズボンはずっと下げてる、というような。)ちゃらちゃらちゃらちゃらしていて落ち着きません。……

世話であった(2008年5月歌舞伎座 團菊祭)

2008年5月歌舞伎座 團菊祭 青砥稿花紅彩画 (通し) 弁天小僧菊之助:菊五郎南郷力丸:左團次日本駄右衛門:團十郎赤星十三郎:時蔵忠信利平:三津五郎柵:田之助青砥左衛門藤綱:富十郎浜松屋宗之助:海老蔵浜松屋幸兵衛:東蔵鳶頭清次:梅玉千寿姫:梅枝大須賀五郎:男女蔵川越三郎:市蔵井皿子七郎:友右衛門木下川八郎:松江 2008/5/8 夜 3列12番 (「は」であります。) 何年ぶりかな。この間の菊五郎@歌舞伎座のときも見たけどさらっと終わってしまった。こんどはたっぷりある。 初瀬寺花見の場、御輿ヶ嶽辻堂の場、……

2002.7.7 国立劇場 第六十一回 歌舞伎鑑賞教室

2002.7.7 国立劇場 第六十一回 歌舞伎鑑賞教室 仮名手本忠臣蔵、五段目、六段目を上方演出にて。見栄えのための入れごとをばっさり切っていて合理的。 勘平を扇雀、おかるを孝太郎。 これは拾いものだった。五段目のあたりちょっと決まりが甘いなあと思ったりするが、六段目は面白い。独特のほいほいしたテンポがあり、かほどせっぱ詰まったところでも五人を包む空気に一歩引いた滑稽さが漂う。女衒源六(嵐橘三郎)べりーぐーでございます。 扇雀はミニ鴈治郎のよう。この困った男が勘平であるという説得力(つまり人間造形というとこ……

新世代アンサンブル (2002.6 歌舞伎座 松緑襲名 2ヶ月目)

松緑襲名なんですが、実に楽しそうじゃないです。 前の三津五郎襲名では、演目自体は「ニンじゃねーだろ」というものが多々あったにもかかわらず八十助改めの三津五郎は踊りも軽やかに吹っ切れていて、非常にさわやかな空気を提供してくれたものでした。 一方、辰之助改めの松緑を見ると、見終わった後で、「うーーーん」と腕組みしてしまうような空気を醸し出します。観客としてもどうしてもあげられない何かを抱えたまま舞台に出てくるんです松緑は。だから「がんばってー」なんていうおばちゃんが続々出ちゃうんだよぉ。(わかるけど、あれ以上松……

2002 公文協中央コース

2002.6.29 公文協中央コース (北とぴあ) 諸事情あって「春調娘七種」をパス。毛抜から。 粂寺弾正の左團次さん初日なので台詞につまったりしているのですが、人物自体が「そのもの」なので許す。 若衆や娘にからむところも、むっつりスケベじゃなく、ちょっと遊んでみて、やー失敗失敗みたいなふうだし、大役をしおおせて帰るときも、「じゃ、帰りましょうかね」という感じで、気負っていなくて楽しく見られます。 鷺娘を時蔵で。美しく、しかし、やってることはへヴィー。去年のように引き抜きでまずいことがあったりしないかとはら……

嵐の勧進帳日記 (2002.5 歌舞伎座 松緑襲名披露)

嵐の勧進帳日記 2002.5 歌舞伎座 松緑襲名披露 嵐というのは四代目松緑の本名。 5.13 勧進帳を幕見。 辰之助改め松緑で弁慶。富樫に菊五郎、義経が富十郎のやや意表をつく配役。 松緑は、いつもの「辰之助」よりも低い声を出している。 勧進帳を読み始めるところの間(ま)の長さに「おや」と感じる。そして、富樫との間合いにも。忍び寄ってくる富樫に、さっと弁慶が体を返すところ、富樫との距離が遠い。物理的にも心情的にも遠いように思う。十分に間合いがつまっていないのを、辰・松緑くんはいつもの気合いで「覇っ!!」とど……

2002.3 新橋演舞場 「疾風のごとく」

2002.3.16 新橋演舞場 昼 「疾風のごとく」 三之助劇場、おやじと女優付き。(ちなみに女形も混じっている) 菊五郎劇団は危なげがない。時代劇もかるくまとめてしまった。 脚本は金子成人。原作換骨奪胎男。 常陸の国のある藩の政争と三人の若者の話である。 菊之助は右筆の息子、辰之助は郡奉行の息子、新之助は郡役人の息子で先の2人がぼんぼんなのに比べ、最低限の禄で生活している。新之助の役の父親が殺されるのが物語の発端。 出だしから最後まで、菊之助は上品に高品質を保っている。おもしろみはないけど実力を感じる。 ……