江戸の旋風II、江戸の旋風

-解説-
 前作ラストの「この事件後、根津新兵衛は古巣の隠密廻りに戻り、三保木大学は吟味方、日下兵馬は牢屋見回りへと転じた。そして後任に、筆頭の林田孫兵衛が石川島寄席場定係から、島津半蔵が隠密廻り、玉木新吾が用部屋手付から定町廻り同心の任に就いたのである-」というナレーションに続いてスタートした二年目の新シリーズ。前作より犯罪捜査物のタッチを強調。事件を捜査する中で同心の心情が描かれる展開は、新登場の露口茂の影響もあって正に「時代劇版・太陽にほえろ!」
 なお28話より新展開として見習い同心役で潮哲也と加納竜が新参加。互いに無骨な好漢とソフトな二枚目として活躍したが53話で加納が殉職という形で降板した。これを機に54話よりタイトルから「II」が取れ、潮哲也も正式な定町廻り同心に昇格する。これは第一作からの長寿シリーズであることを強調するためと思われる。最終話は孫兵衛の娘・綾が祝言を挙げシリーズは通算152話を持って休止した。

キャスト:
(レギュラー)
千秋城之介/加山雄三 (頭も腕も立つ敏腕同心)
林田孫兵衛/小林桂樹 (時に温かく時に厳しい「親父さん」と慕われる人情家)
島津半蔵/露口茂 (抜群の洞察力と推理力は正に「山さん」!)
高瀬儀右衛門/近藤洋介 (すぐに怒鳴る次席同心。一人息子には弱い)
千葉左内/津坂まさあき ※28話より秋野太作に改名 (お調子者で現場に出ることは少ない。よく高瀬に怒鳴られる)
勘 八/橋本功 (城之介配下の岡っ引。「勘弁ならなぇ!」が口癖)
玉木新吾/森哲夫 (高瀬から「新米」といつも云われていた。27話で利き腕を痛め、お役目を解かれる)
嘉 助/守田比呂也 (ベテラン岡っ引。同心たちからも信頼されている)
六 助/中原成男 (今シリーズでは高瀬に付く事が多い。59話を最後に姿を消す)
留 吉/西岡徳美 ※現・西岡徳馬 (半蔵配下の岡っ引。苦もなく塀を飛び越えるなど身が軽い)
(セミレギュラー)
綾/瞳順子 (孫兵衛の一人娘。八丁堀小町と評判で同心たちの憧れの的。最終話で祝言を挙げる)
おふじ/藤江リカ (同心たちの溜まり場の居酒屋の女将。気っぷが良くて明るい)
大四郎/小田敏治 (高瀬の一粒種。事件に巻き込まれ人質となることも多いが、弱音を吐かない)
頼母木 肇/潮哲也 ※28話より登場 (猪突猛進気味なため先輩たちに押さえられることも多い。めでたく見習いから正式な定町廻りに昇進した)
三枝源三郎/加納竜 ※28話より53話 (肇が当初転任を渋ったため急遽選ばれたが、最終的に同時に着任することになってしまった。次男坊で商家 に預けられていたため、身の回りの事によく気が付く。最後は短銃で撃たれ仲間に看取られて息を引き取る)
スタッフ:
企画/中本逸郎、田嶋潔(50、60、61、63話〜)
プロデューサー/広岡常男、市川久夫
原作/島田一男
ナレーター/井上孝雄
制作/フジテレビ、東宝株式会社
サブタイトル
同心部屋御用帳・江戸の旋風II
※第1シリーズからの通算話数、江戸の旋風IIからの話数、日付、タイトル。
#50	#1	76.4.1	男の約束
#51	#2	8	人情風車
#52	#3	15	苦いきつねうどん
#53	#4	22	帰って来た女
#54	#5	29	兄おとうと
#55	#6	5.6	父ちゃんの土産
#56	#7	13	深川父子唄
#57	#8	20	下町娘と若浪人
#58	#9	27	夜烏を追え!
#59	#10	6.3	刺青女房
#60	#11	10	古い傷あと
#61	#12	17	つらい対決
#62	#13	24	おみよの復讐
#63	#14	7.1	女の通り雨
#64	#15	8	けなげな女房
#65	#16	15	幽霊の影
#66	#17	22	五年目の千鳥橋
#67	#18	29	黒い狐狩り
#68	#19	8.5	女スリの恋
#69	#20	12	がんばれ!左内
#70	#21	19	悲しい浪人
#71	#22	26	夕立ち女房
#72	#23	9.2	牢破り
#73	#24	9	盗人の十手
#74	#25	16	もつれた愛情
#75	#26	23	花盗人
#76	#27	30	新吾有情
#77	#28	10.7	十手の重み
#78	#29	14	駆け出し同心
#79	#30	21	奴凧のかげに
#80	#31	28	逆恨みの果て
#81	#32	11.4	志津は人妻
#82	#33	11	悲しい幼な妻
#83	#34	18	情けの秋祭り
#84	#35	25	帰って来た男
#85	#36	12.1	かんざし哀話
#86	#37	8	娘ごころの秋
#87	#38	15	のぞき穴
#88	#39	22	しぐれ蜆の味
#89	#40	29	惚れ直したよ、年の暮
#90	#41	77.1.6	盗人の仁義
#91	#42	13	人質をとり返せ
#92	#43	20	まぼろし若衆
#93	#44	27	女の冬
#94	#45	2.3	思わぬ下手人
#95	#46	10	手鎖の逃亡者
#96	#47	17	泣くな、お人好し
#97	#48	24	韋駄天むすめ
#98	#49	3.3	暮六つが勝負
#99	#50	10	鉄砲玉の賭け
#100	#51	17	十手魂の対決
#101	#52	24	短銃をつきとめろ!	
#102	#53	77.3.31	壮烈!源三郎

同心部屋御用帳・江戸の旋風(第3シリーズ) #103 #54 4.7 謎のおんな砂絵師 #104 #55 14 あばずれ芸者 #105 #56 21 兇党の息子 #106 #57 28 捕物の神様 #107 #58 5.5 本所おいてけ堀 #108 #59 12 牢入り志願 #109 #60 19 鯉のぼりの詩 #110 #61 6.2 危うし城之介!! #111 #62 16 母の償い #112 #63 23 大四郎の秘密 #113 #64 30 嘘と真実の間 #114 #65 7.7 浮気妻の仇 #115 #66 21 おかしな約束 #116 #67 28 罠には罠を! #117 #68 8.11 左内の嫁さん #118 #69 18 生き返った十手 #119 #70 25 ほたるの歌 #120 #71 9.1 姉妹芸者 #121 #72 8 誇り高き泥棒 #122 #73 15 浮世絵人気競べ #123 #74 29 娘の幸福を! #124 #75 10.6 消えた入墨 #125 #76 13 同心わかれ道 #126 #77 20 呪いの藁人形 #127 #78 27 愛宕山心中 #128 #79 11.3 女狐仁義 #129 #80 17 浪人狩り #130 #81 24 お百度詣りの女 #131 #82 12.1 壊れた人形 #132 #83 8 佃のいさり火 #133 #84 15 こそ泥の恩返し #134 #85 22 盗っ人のまごころ #135 #86 29 富くじ殺し #136 #87 78.1.5 人情木遣節 #137 #88 12 左手は生きている #138 #89 19 めおと提燈 #139 #90 26 北風の女 #140 #91 2.2 隅田の風呂船 #141 #92 9 うしろの正面だァれ #142 #93 16 消えた影 #143 #94 23 あぶない年頃 #144 #95 3.2 不運な出会い #145 #96 9 春雪の大川端 #146 #97 16 泥棒入門 #147 #98 23 はぐれ鳥の子守唄 #148 #99 30 死神小判 #149 #100 4.6 椿屋敷の謎 #150 #101 13 左内の夢は飛んでった #151 #102 20 女房の勇み足 #152 #103 27 いま、新しい旅立ち ※54話より「II」はクレジットから外されます。

情報提供:
物書きどころにて、風車の弥七さまよりいただきました。 解説も、風車の弥七様によるものです。
[778] 風車の弥七 -1998/09/30 Wed 23:59:07
[789] 風車の弥七 -1998/10/02 Fri 00:37:13

風車の弥七様からは「江戸の旋風II」と直後の「江戸の旋風」は「江戸の旋風II」の53回目で新聞のテレビ欄に「終」の文字がないことから見て、別の番組として区切るべきではないのではないかとのお考えをお聞かせいただいています。
話数はこの考え方に基づいてふられています。「江戸の旋風」がいきなり54話から始まるのはこのためです。
別作品と考えるべきかどうかについては、管理人自身は作品を詳しく見ておらず意見を持ち合わせておりません。この点についてご意見をお持ちの方は、メール等でお寄せいただけると幸いです。


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Last modified: Mon Oct 19 21:52:43 1998