お役者文七花の絵姿

キー局:フジテレビ
放送日:1960.01.08 〜 1960.02.26
    全8話

【スタッフ】
原作=横溝正史
脚本=北村秀雄

【レギュラー配役】
市川松蔦[後の市川門之助](お役者文七)、河原崎権十郎(池田大助)、旭 輝子

《第1話》
サブタイトル:蜘蛛の巣屋敷
放送日:1960.01.08 〜 1960..01.29〈全4話〉
【スタッフ】
原作=横溝正史「蜘蛛の巣屋敷」東京文芸社
【ゲスト配役】
浦里はるみ(阪東三津次)、渋沢詩子(若松)、飯田覚三(真柄十太夫)、守田勘弥(阪東彦三郎)、逢夢初子、清水将夫、龍崎一郎

《第2話》
サブタイトル:比丘尼御殿
放送日:1960.02.05 〜 1960.02.26〈全4話〉
【スタッフ】
原作=横溝正史「比丘尼屋敷」東京文芸社
【ゲスト配役】
藤本二三代、丹阿弥谷津子

横溝正史の書き下ろし時代物の映像化。前年に公開された映画と同じ原作を使っている。
主役の市川松蔦は後の7代目市川門之助で、NHK版の「人形佐七捕物帳」にもゲスト出演(第4話「眉かくしの女」)している。池田大助役の河原崎権十郎は昨年に鬼籍に入った名女形。競演の旭輝子は神田正輝の母親である。
映画版のスタッフ、キャストは以下のとおり。

●お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷

製作=東映(京都撮影所) 
公開日:1959.04.01 
10巻 2,683m 98分 カラー 東映スコープ

【スタッフ】
企画=辻野公晴、小川貴也 監督=沢島 忠 脚本=比佐芳武 原作=横溝正史「蜘蛛の巣屋敷」 撮影=坪井 誠 音楽=鈴木静一 美術=井川徳道 録音=野津裕男 照明=和多田弘
【配役】
文七:中村錦之助 (後の萬屋錦之介)、中村歌六:中村時蔵 、池田大助:中村賀津雄 (現・中村嘉葎雄)、中村秀歌:中村芝雀(後の四世中村時蔵) 、勝田駿河守:中村歌昇(死後に中村歌六を追号) 、お半:桜町弘子 、おとよ:花園ひろみ、大岡越前守:片岡千恵蔵 、輝姫:雪代敬子、振姫:横田真佐子、松前屋多左衛門:進藤英太郎、永野大全・永瀬七之助(二役):原 健策、丹沢大五郎:岡 譲司、石子伴作:片岡栄二郎、新谷八郎兵衛:中野文男、弥生:月笛好子、だるまの金兵衛:沢村宗之助、真柄十太夫:山形 勲、内藤監物:薄田研二、手代木軍之進:中村時之介、浜口藤十郎:清川荘司、銀造:東日出雄、長吉:森島欣作、三吉:加藤武彦、松助:津村礼司、お倉:赤木春恵、篠の井:松浦築枝、秀太郎:中村米吉、お千賀:喜多川千鶴、追畑十太夫・:水野 浩、滝川:日高澄子、小夜姫:三原有美子、楓:加藤れい子、民江:美山れい子、重兵衛:高松錦之助、藤川市之丞:徳大寺伸、安吉:大東 良、権次:五里平太郎

梨園の御曹子だった中村錦之助(後の萬屋錦之介)の主演で、父の時蔵、兄弟の歌昇、芝雀、賀津雄の兄弟が出演し、はからずも萬屋総出演となった。また、中村時蔵はこの映画公開の直後死去し映画の遺作となり、この年中に錦之助の兄芝雀が時蔵の名跡を継ぐことになる。原作の横溝正史の代表作で名探偵金田一耕助を演じた片岡千恵蔵(『三本指の男』など)と岡譲司(『女王蜂』)も競演している。

出典 「読売新聞縮刷版」「朝日新聞縮刷版」「毎日新聞縮刷版」「キネマ旬報」「日本映画データベース」「最新歌舞伎俳優名鑑」「日本映画俳優人名事典男優編下巻」
情報提供:
情報提供掲示板にて、のよりん様よりいただきました。
●お役者文七花の絵姿放送記録最新改訂 のよりん 99/02/10 13:11:52